貧血とヘモグロビン

 貧血というとめまいや、立ちくらみがすぐに思い浮かぶ。このような現象はどうして起こるのか。
 血液が足りないから? 貧血という文字から、そのような症状ではないかと考えてしまうが、実際には、

 赤血球に含まれるヘモグロビンが不足することによって貧血は起こる。

 では、ヘモグロビンとは、一体何だろう? ヘモグロビンは、分子量六万五千の大きなタンパク質で、150個のアミノ酸が連なった、四つの単位でできている。そのおのおのに、鉄一個を含む。なので、当然、ヘモグロビンを合成するには、鉄分が必要になってくる。
 
 なので、貧血気味のときなどは、鉄イオンと結びついているホロラクトフェリンが効果的。

 ヘモグロビンの仕事は、酸素と結びついて、人の最大の栄養源である酸素を、全身の組織にくまなく運搬することだ。さて、血液中には、100ミリリットルあたり、0.5ミリリットルほどの酸素が溶けている。しかし、この程度では、とても、全身にいきわたるほどの量ではない。では、100ミリリットルあたりの赤血球では、どれだけの酸素を含んでいるか?

 100ミリリットルあたり、25ミリリットルの酸素を含むことが可能。

 つまり、それが、赤血球のほとんどを占めるヘモグロビンの酸素結合能力によってなされている。ヘモグロビン中のヘム鉄は、一つあたり一分子の酸素と結合できる。ヘモグロビンは、肺で、酸素と結合することで、オキシヘモグロビンとなって、赤くなる。一種の錆現象だ。そして、酸素を全身に運搬する。つまり、

 ヘモグロビンが減少すると、酸素と結合するヘム鉄が少なくなり、全身に十分酸素が行き渡らなくなる

 それが、脳という最重要の臓器であれば、めまいや立ち眩みが起こるという原理だ。ちなみに、脳細胞に供給される酸素やエネルギーが途絶えると、約十秒で酸欠となり意識が途絶え、五分で脳細胞は死滅してしまうということだから、いかに、酸素というものが人体に重要かが分かる。
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