免疫力を鍛えるラクトフェリンより

 ラクトフェリンが、腸管免疫を強化する実験例として、キャンディダ・アルビカンスという病原性微生物をに対しての効果を測定したもの。この菌に感染すると、口の粘膜に白い斑点などができたりする。
 この病原菌は、典型的な日和見病原菌で、免疫力が高いときは、感染しない。ラットも人間と同じように、免疫があるときは、この病原菌に感染しないので、ラットに、免疫抑制剤を与えて免疫力を低下させると、キャンディダ菌が、感染して、舌で増殖して、病変を生ずるようになる。
 このように感染したラットに、ラクトフェリンとラクトフェリシンの分解物を与えてみる。その結果、舌苔の程度が、かなり軽減された。しかし、この菌に強い抗菌活性を示すラクトフェリシンを与えても、舌の病原は、改善されなかった。
 それとは、対照的に、キャンディダ菌に抗菌活性を示さないラクトフェリンは、舌の病変を改善させた。このことは、ラクトフェリンはキャンディダ菌が感染して起こる舌の病変を、免疫的に抑制していることになる。
 つまり、ラクトフェリンは、免疫を強化させる作用を持っているということになる。