赤血球の一生

 赤血球は、核がなくわずかにくぼんだ円盤状の形状をしている。この赤血球の寿命は、およそ120日。その120日が過ぎるころ、赤血球は、老化し、その能力が失われる。若い赤血球は、自在に変形し、ありとあらゆる血管にその自在変形能力を駆使し栄養素を運搬する。
 悲しいことに、年をとった赤血球は、その最大の武器である柔軟性が失われる。そして、機能を果たさなくなった赤血球はどうなるか?
 
 彼らは、脾臓で処理される。

 脾臓には、静脈洞という管があるが、老化した赤血球は、この管から外に出られない。つまり、まだ自在能があるかどうかをこの場所で、フィルターにかけられる。そして、通れなかった赤血球は異物とみなされ、免疫細胞である、マクロファージに食べられるのだ。そのうちの鉄分は、回収されるか、ビリルビンになって肝臓で処理される。
 こうして、約二十五兆個あるといわれる赤血球のうち、約2000億が日々、その寿命を迎えている。
 が、同時に、約2000億個の赤血球が、骨髄で生まれているのだ。
 このサイクルが、うまく回っていれば、赤血球は健康状態を保っている。
 が、赤血球が新しく生まれなくなったら? あるいは、また、障害をもった赤血球が生まれるくるようになってしまったら、どうなるのだろう?

 赤血球に関わる病気

 まず、血液細胞には、三種類ある。赤血球、白血球、血小板である。すべて、機能、役割が違うが、みな同じ親から生まれている。
 
 それが、多機能性造血幹細胞だ。

 造血幹細胞から生まれた血液細胞は、その過程で分化し、やがて三種類の血液細胞となって、それぞれの役割を身体でこなすようになる。ちなみに、この分化がうまくいかなくなった病気が、白血病だ。白血病では、未分化の白血病細胞が、次々と生み出されてしまうことになる。もちろん、何の役にも立たない血液だ。
 さて、赤血球は、赤芽球という前駆細胞を経て成熟するが、この赤芽球の段階で、成熟するために絶対に必要な栄養素がある。それが、
 
 ビタミンB12と葉酸である。

 ビタミンB12は、野菜ではなく、主に肉や魚などの動物性食品に含まれる栄養素で、細胞のなかにある核酸の代謝に必須の栄養素。葉酸は、ビタミンの一種で、DNAを合成し、細胞分裂に必要な栄養素。
 これら栄養素が足りないと、巨赤芽球という大型で核の未熟な赤芽球ができてしまう。その結果、正常な数の赤血球が作れなくなるのだ。その病気を巨赤芽球貧血と呼ぶ。
 日々処理される赤血球の数を、補填できなくなった身体は、赤血球の減少から、栄養素を全身に運ぶ能力の減衰を招く。
 赤血球をしっかりと作るための栄養素をとること、そして、赤血球の主役であるヘモグロビンを作るための栄養素である鉄分をとることが、血液の健康のためには必須なのだ。



 
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