「虫歯と歯周病の違いとは?」

 一般的に、虫歯とは歯そのものが破壊されていく現象であり、それに対し、歯周病はその歯を支える組織、つまり歯茎(歯肉)が破壊されていく現象だと言える。
 口腔内には、大腸ほどではないが、多種多様な細菌が住んでいる。(300~700種ほど)数としては、唾液の1ミリリットル中に、およそ一億の細菌がいると言われている。さて、その菌の中で、主に虫歯の原因を作っている菌は何だろうか?

 それは、ミュータンス菌である。この菌は、糖を分解するが、その過程で酸を出すので、結果として歯が溶けてしまうのだ。

 その過程はつぎのようなものだ。すなわち、ミュータンス菌を代表とする虫歯菌が、口腔内に残った食べかすなど、糖分を分解する。その過程で不溶性グルカンという粘性の物質が作られる。不溶性グルカンは、歯の表面に付着して、放っておくとやがて、それは歯垢となる。歯垢を温床として、虫歯菌が糖分を分解して酸を作る。酸は、歯の表面を溶かしていき、やがて虫歯になる。
 歯周病は、歯を支えている歯肉が侵されていく病気だが、進行具合によって、二つの段階がある。すなわち、

 歯肉炎と歯周炎である。

 歯肉炎は、歯垢であるプラークによって、歯肉(歯茎)が腫れた状態で、この段階であれば、しっかりした手入れをすれば、歯茎は健康な状態を取り戻すことができる。が、もし、これを放置してしまうと、歯肉縁上から、歯肉縁下にたまったプラークによって、歯と歯茎が接着している部分が破壊され始め歯肉炎となる。こうなると、修復させるのは、ほとんど不可能となってしまう。
 食後のブラッシングや、うがいが大事なのは、虫歯菌の栄養素となる食べかす(糖分)を、まだ、やわらかいうちに清掃することが大事だからである。食べかすなどは、食後30から40分後に、菌のかたまりとなって、粘着性を帯びて固くなってしまうので、早い段階で、ブラッシングなどをしたほうがよい。

「ラクトフェリンとLPS」

 歯周病の怖さについては、こちらの記事を参考に。 →ラクトフェリンは、歯周病を予防する力がある
 端的に言ってしまうと、歯周病は、歯の健康を破壊してしまうだけでなく、呼吸器系、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性があり、さらには、糖尿病の悪化を招く恐れもある、甘く見てはいけない病気なのだ。
 細菌は、放っておくとバイオフィルムを形成する。つまり、歯周病は、バイオフィルム化したプラークが原因で進行していくのだ。早い段階でこれを除去しておかないと、バイオフィルムは、細菌たちにとって強固な基地となってしまう。そして、もう一つ重要なことがある。それは、口腔内の悪玉菌を殺菌しただけでは、歯周病予防対策としては、不完全だということだ。なぜか?

 それは、細菌が死滅したときに残存するLPSという内毒素が、歯周病を進行させてしまうからである。

 だから、このLPSという内毒素もきれいに除去する必要があるのだ。そのためには、どうすればいいか?
 
 ラクトフェリンを活用するのがいい。 

 実は、ラクトフェリンには、このLPSと結合し、不活性化する力があるのだ。この場合、錠剤やドリンクなどでは、効果は望めないので、歯茎に直接、ラクトフェリンを届けられるような商品が良いだろう。

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